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「未来をつくる教育フォーラム2018~地域(ローカル)から創造する生涯の学び~」を開催いたしました

10月14日(日)東京・御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて、「未来をつくる教育フォーラム2018」を開催いたしました。本年は、「地域(ローカル)から創造する生涯の学び」をテーマに、セミナー、子ども白熱会議、パネルディスカッション、ワークショップを行い、発表者と来場者とが互いに教育に関するビジョンや考え、思いを共有し、交流する場となりました。

「未来をつくる教育フォーラム2018」の動画はこちら

◆セミナー

「大阪の公立高校で実現されたグローバルに活躍する人を育てる仕組み」
大阪府立箕面高校前校長 日野田直彦氏
「なぜ『偏差値50の公立高校』が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!?」で話題の著者にお越しいただき、大阪という「ローカル」から、いかに「グローバル」に活躍する人材を育てる仕組みを作ったのか、その具体的な取り組みをお話いただきました。 当時の日本の一般的な教育とは一線を画した教育を受けた日野田氏は2014年大阪府の公募等校長制度に応じ、大阪府立箕面高等学校の校長に着任されました。その後、生徒主体の授業改革を行い、英会話学校との提携、ハーバード大学やMITなどの学生によるワークショップの開催など、さまざまな取り組みを実現され、結果、大阪の公立高校地域4番手の高校を海外有名大学へ進学者を多く輩出されるまでのレベルに導かれました。

 

「沖縄の地域性に適応した学びを探究した先にあった『キャリア教育』」
キャリア教育コーディネーター 翁長 有希氏
平成17年に沖縄県内の人材育成事業を行う会社にキャリア教育事業担当者として入社以来、10年以上 沖縄県内小・中・高・大学のキャリア教育支援に関わってこられた小学校・高等学校の教職員に対し、キャリア教育の魅力や必要性を伝えてきた経験を基に、沖縄ならではのキャリア教育の具体的な取り組みや事例についてお話いただきました。
この後、保護者・教育関係者向けの「ベビーキャリア教育」ワークショップも行っていただきました。

 

「信州のプログラミング教育を牽引する人材を育む『デザインフェロー養成プログラム』とフェローの現場実践」
長野県教育委員会 松坂 真吾氏
伊那市伊那東小学校教諭 田中 愛氏
昨年のフォーラムにおいて、MIT メディアラボ博士研究員の村井裕実子氏より、プログラミング教育の基盤の考え方である「クリエイティブ・ラーニング」についてご講演とワークショップを開催し、大好評を博しました。今年度、村井氏が公立学校の教員の方に向けて、「クリエイティブ・ラーニング」を学び、実践し、共有し合いながら学ぶプログラムを、長野県教育委員会と一緒に「デザインフェロー養成プログラム」として実施されました。
そのプログラムの設計や取りまとめをされていた松坂真吾氏と、プログラムの参加者である伊那東小学校の田中愛氏にお越しいただき、プログラム実施までの道のりと、その事例を発表していただきました。 事例発表後、田中氏に教育関係者向けに「クリエイティブ・ラーニング」を体感的に学ぶワークショップを実施していただきました。

 

◆相田化学工業presents 第3回子ども白熱会議

台本なしのぶっつけ本番!これからの未来を担う子どもたちが、自らの意見を表現するだけでなく、議論を通して「共にアイデアを創る力」を養う学びの機会として「子ども白熱会議」を今年も実施しました。今回は沖縄の現役高校生・仲地心乃さんがモデレーターとなり、事前選考で選ばれた5名が壇上に登り、「気になる・どうにかしたい身近にある問題」について、自らが思うことを自分の言葉で話し合いました。
「身近な問題」については「ゲームにはまりすぎている人が多い」「公園に人があまり来ない」「(歩きスマホなどによる)信号無視が多い」「高齢化問題」などの話題が出ました。 ゲームの問題の解決法としては「ゲームよりも楽しいことを見つけ、いろんな体験する」という意見が出ました。少子高齢化による就業人口の減少についても「働く人がいなくなると会社がつぶれてしまう」というきちんとした問題意識も持っています。
将来の夢を聞くと、獣医、モデル、宇宙飛行士、農業、さらにはロボットをプログラミングしての介護支援など、どの子も「人の役に立ちたい」という強い思いを持っていることがわかりました。
「大人って何をしているのだろう?」「何のために働くのだろう?」というテーマでは「お金をかせぐため」「生活のため」「日本をよくするため」さらには「自分を育ててくれた親へ恩返しするため」という意見が出て、会場から拍手の渦が沸き起こりました。
最後には「みんなが希望をもてる」「安心して暮らせる」「笑顔で暮らせる」社会を作っていこうという結論に達し、第3回子ども白熱会議は終了しました。

 

◆マルチステークホルダー・パネルディスカッション

教育に携わる各方面のゲストをお招きし、新しい教育の形の必要性と、求められる人物像を多方向から議論しました。本年度のテーマは「地域から創造する生涯の学び」。各地域で挑戦されている公教育、私教育、生涯教育など多方面からゲストを招き、多角的な議論を展開しました。

日野田直彦氏 武蔵野女子学院中学校・高等学校 学校長 大阪府立箕面高校前校長
石川由美子氏 北名古屋市教育部生涯学習課 教育支援活動コーディネーター
松山達也氏  学習塾 マナビオ代表
小野寺愛氏  一般社団法人そっか共同代表
光峰ルーク氏 SOLO GROUP株式会社 執行役員
モデレーター 日本コスモトピア代表取締役社長 下向峰子

それぞれの立場での取り組みをご紹介していただき、そこから議論が繰り広げられました。
「日本の子どもたちは時間を奪われている。時間があれば、いろいろなことにチャレンジできるのに、時間がないので物事を考えられなくなっている」「大人が新しいことにチャレンジできなくなっていることが原因ではないか」・・・。

パネリストの方々に「学校と塾との融合」についてそれぞれ意見を述べていただきました。
松山氏「学校の先生はやらなくてもいいことを省いていけば、学校の先生も時間がとれるのでは?」
石川氏「例えばプログラミングなどで、外部の技術者と協働することにより、学校と塾との融合を進めていきたい」
光峰氏「塾はある種の宗教的な役割があるので、学校と一緒にする必要はないのではと思う」
小野寺氏「塾も学校も子どもたちの不安を煽ることなくうまく融合してほしい」
日野田氏「学校の先生は日々の仕事を減らし、塾に限らず民間の団体とコラボして共に利益や信用を得ていくことが大切である」

最後にモデレーターが「この議論をここで終わらせずに次へ繋げることが私たちの使命。ローカルからグローバルへ、1人1人の動きが未来をつくる教育のための大きな動きへとつながっています」と締めくくりました。

 

◆ワークショップ

別会場にて、これからの時代に必要な能力を育む教育アプローチを探るワークショップが開かれました。大人も子どもも生き生きとした様子で参加されていました。定員数を超え立見の見学者が出たワークショップもあり、参加者それぞれが新しい教育の形に興味を持ち取り組んでいた姿が印象的でした。

IT未来づくりワークショップ~ITに遊びを通して触れ、未来を描き出す~

ノーブスミーのしかけ絵本作りワークショップ~じぶんだけの“しかけ絵本”をつくろう !~

ミライ創造対話ワークショップ~今から50年後の未来を創造しよう~

エディブル・スクールヤードの「食べられる授業」~おいしい !はどこで感じているんだろう?~

教育版マインクラフトで作る未来の街~自分たちが住みたい未来の街を作ろう !~

ドローン操縦をi Padでかんたんコードプログラミング~未来のプチ物流体験~

クリエイティブ・ラ-ニング~ロボットをプログラミングしてみよう~

Social Emotional Learning 体験ワークショップ~「非認知能力」を育むSELを体感してみよう~

フィンランド式・人生の道を描くワークショップ by Elämä  ~「わたし」の豊かで幸せな生き方を見つける~

ベビ-キャリア教育~子どもの自立をどのようにサポートするかを考える~

 

第7回わくわく文庫読書感想文コンクール授賞式

子どもたちに「読書習慣を身につけてほしい」「共に読書の楽しさや大切さを共有したい」「読書を通じて豊かな感性を引き出したい」というテーマのもと、開催を続けている「わくわく文庫読書感想文コンクール授賞式」。今年は第7回目を迎え、全国から553名のご応募をいただきました。その中から、感受性豊かで発想に富んだ感想文35点が受賞作として選ばれています。
今回の感想文は、たくさんの子どもらしい感性の作品が集まり、その作品のひとつひとつに自由な発想と共に大人たちがつい忘れがちな純粋で大切なメッセージが込められていました。
また、「人生の先輩の部」では子どものときに読んだ作品を大人になって読み返してみて、子どもの時に感じたことと、大人になってからの感じ方の違いや成長を文章に表現し、日々の生活の中で忘れていた感性に改めて気付かされ、未来の大人たちに静かにメッセージを送るような作品が多数応募されていました。

会場では、金賞受賞者ご本人に感想文の朗読をしていただきました。
そして審査員長の池田あきこ先生は、やさしく愛情溢れた講評をくださり、会場はあたたかな感動に包まれました。

 

本イベントには学校や学習塾など教育関係者、子育て中の保護者など総勢250名以上の方々にご参加いただき、おかげさまで大盛況のうちに無事終えることができました。ご参加いただきました皆様、ご協力を賜りました関係団体及び各社様には弊社一同心より感謝申し上げます。

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