~2030年に豊かな社会をつくる教育を考え、体感するイベント~「未来をつくる教育フォーラム2017」を開催いたしました
10月15日(日)東京・御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて、「未来をつくる教育フォーラム2017」が一般社団法人自立学習推進協会主催・株式会社日本コスモトピア共催のもと、開催されました。このフォーラムは、「自立学習」について学び、教育現場の取り組みや目指す未来の教育の方向性を共有し、共に「未来をつくる教育」について考える場として開催いたしました。
◆セミナー
「協同教育を土台としたアクティブラーニングの授業」
和歌山県有田市立宮原小学校前校長 藤井英之氏より、宮原小学校で実践されている協同教育の取り組みの様子を発表していただきました。 協同教育は、アクティブ・ラーニングの視点による「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指す学習方法であり、藤井氏が約9年も前から段階的にその取り組みを深めてこられました。協同教育は「子どもと子どもがつながる授業」を通して成り立つとされています。
「クリエイティブラーニングとしてのプログラミング学習」
マサチューセッツ工科大学メディアラボ博士研究員 村井裕実子氏 より、プログラミング教育、その真髄である「クリエイティブラーニング」についてお話ししていただきました。 全世界でプログラミング学習で使われている ビジュアルプログラミングの無料プラットフォーム『Scratch』を開発したメディアラボ。
そこでのご経験を元に、これまでの活動から最新の教育アプローチまでを発表していただきました。
この後、指導者向けのクリエイティブラーニングワークショップも行っていただきました。大人たちが学び合いながら、そして刺激し合いながら、ほんとうに楽しそうにものづくりで感性を表現していました。
まさにクリエイティブラーニングを体感、実践していました。
◆第2回 子ども白熱会議
事前選考で選ばれた小学生6名が、「社会で活躍する、とは」をテーマにモデレーター下向依梨氏と共に壇上で話し合いました。
積極的に自身の考えを表現する機会づくりとして昨年から開催しているこの「子ども白熱会議」。第2回目の今回も、子どもたちの豊かな視点、豊富な語彙、明確な主張を持った発表に、一堂驚かされました。子どもたちはそれぞれの将来の夢を語り、他者の意見も取り入れながら自分の意見を堂々と発表していました。
◆マルチステークホルダー・パネルディスカッション
「2030年の社会を生き抜く子どもたちにどんな能力が必要になってくるのか、それに伴い、日本の教育はどのように変化するのか」をテーマに、各方面からのゲストをお迎えしディスカッションを行いました。
モデレーターに玉置崇氏(岐阜聖徳学園大学教育学部教授)、パネリストに藤井英之氏(有田市立宮原小学校前校長)、稲場一浩氏(株式会社躍進館代表取締役)、ミッラ・クンプライネン氏(生き方キャリアデザイナー)、現役高校生2名をお迎えし、指導者側、教育を受ける側それぞれが熱い議論を交わしました。
子どもたちがやる気を出すことが大事、教師は教えるのではなく学びをつくるのが仕事、主体的に学ぶ環境を作ることが大切、という意見が交わされました。
「人は誰しもよりよく生きる力を持っている。それを引き出すのが教師の役割だ。」
最後の、モデレーター玉置氏の言葉に、会場は大きな拍手に包まれました。
また、ツイッターでリアルタイムに送られてくる参加者からの感想にも応えながらの進行という新しい試みも行われ、より会場内の一体感が生まれました。
◆ワークショップ
小学生向けの体験型ワークショップを並行し開催し、参加者はもとより、多数の見学者の方からも好評を博しました。
「探究算数」
足りないハロウィンのお菓子を、みんなでどうやって分けるか!?」をテーマに、こどもたちの疑問から、足し算、引き算、掛け算、割り算と算数で表す法則を導きだします。「ソーシャル感情スキル」
日常によく起こる場面を人形劇で表現し、その場面で沸き起こる感情をこどもたちの視点から掘り下げる。日常の一場面から、道徳、哲学の話まで。「誕生学」
「赤ちゃんはどこからくるの?」
こんな素朴な問いから、誕生学は始まります。実物大の赤ちゃんの人形を元に、自分たちがどんなに成長してきたのかを客観的に学んでいきます。他に、「アートクレイ」「IT未来づくり」「教科横断型えいご」「子ども白熱会議プレップ」「忍者スポーツ?パルクール」が開催され、会場にはたくさんの子どもたちの笑顔があふれていました。
本イベントには学校や学習塾など教育関係者、子育て中の保護者など総勢250名以上の方々にご参加いただき、おかげさまで大盛況のうちに無事終えることができました。 ご参加いただきました皆様、ご協力を賜りました関係団体及び各社様には弊社一同心より感謝申し上げます。